部下育成に欠かせない!1ヶ月で業績を30%UPさせた5つの教育術

あなたが部下を抱える立場であるなら、部下の存在は会社にとってもあなた自身にとっても大事な存在になっていることは間違いないでしょう。しかし、それは部下がきちんと仕事をこなしてくれていたらの話。「なんであいつはこんなこともできないのか・・・」「もっとやる気を出してくれれば・・・」などと部下の育成に悩みが募っていては、上がる成績も右肩下がり。

今回は、大手企業は実戦している!部下を育成するたった5つの育成術をクリップタイムしていきます。

うつけ
あー今日も怒られた!だからやる気になんねーんだよなー。。
きちょう
あんた上司にどんな教育受けてんのー?こないだの管理職セミナーで話した内容教えてあげるから、あんたの上司にもこのレポートみてもらいなさいよ!

1ヶ月で成績を30%UPさせた5つの育成術

「きちんと教育してるつもりなのに部下の成績がなかなか上がらない」「何度言ってもあいつのやる気を上げられない」そんな悩みを抱えてるビジネスマンは多いです。なかにはその腹いせで部下に当たってしまっている人もいるほど。しかし、そこには部下が抱える人間心理を上手く突くことで解消できるものがほとんどです。つまりあなたの部下に対する育成方法が間違っているからかもしれないのです。

  • どうして上手くやってくれないんだろう
  • 俺の教え方が悪いの・・・!?

そんな悩みを抱えるベテランビジネスマンへ、特別授業を始めます。

面倒な仕事も進んでやらせるセリフとは

「私は褒めて伸びるタイプだからぁ」「怒られるとやる気なくすよねー」などと言いながらランチを楽しむOLをたまに見かけます。やはり、上司をもつ部下たちは、上司からの言葉は本人が思っているより心に残っている。上司本人が思っているより、部下の行動を大きく左右しているのです。

この人間心理を証明するため、こんな実験が行われました。

中学3年生を対象に、生徒を3つのグループに分けて簡単な数式の問題を解いてもらい、解いた後の対応を変えていくというもの。

  1. のグループには
    問題の正解率にかかわらず、とにかく褒める。
  2. のグループには
    問題の正解率にかかわらず、叱りつける。
  3. のグループには
    問題の正解率にかかわらず、褒めも叱りもしない。

この実験を4日間続けて行いました。

すると、

  1. 必ず褒められるグループは、
    4日間連続で成績が上がり。
  2. 必ず叱られるグループは、
    最初の2日は成績が上がったが、その後の伸びはなかった。
  3. 無視されるグループは、
    成績にほとんど変化がなかった。

つまり、無視されるよりは叱られた方が成績は伸びるが、すぐにその伸びは止まってしまう。生徒の成績を伸ばし続けたいなら、”褒める”のがベストだということです。

この「褒められれば頑張る」というのは、単に「成績を上げる」といった行動にだけ影響するものではありません。世間的には好ましくはないと思われる行動にでも効果が現れる人間心理です。

それを証明するためにこんな実験も行われました。

2人の被験者を用意し、1人を先生役、もう1人を生徒役にします。先生役は生徒役に問題を与え、間違えたら電気ショックを与えるという実験です。この電気ショックには強さのレベルを調整できるボタンが付いていて、この強さは先生役が自由に操作できるものとしました。

始めのうちは、先生役も生徒役に気を使っているのか、大抵弱い電気ショックを与えていました。しかし、たまに強い電気ショックを与えたときにだけ、その先生役を”褒める”と、だんだんと状況が変わり始め、生徒役に対しどんどん強い電気ショックを与えるようになっていったのです。

強制も無理強いもされていないのに、相手に強い電気ショックを与えることは普通なら抵抗があるはず、しかしその行動を誰かから”褒められる”と、その行動がだんだん平気になってくるのです。この”褒める”という行為には、たとえ本人がやりたくないと思っていたことですら、自ら進んで行動に移す効果があるということです。

この人間心理を使うことで、部下がやりたくない仕事、やる気が出ない仕事も一生懸命やらせることが可能になります。始めは嫌々やっていたとしても、「おぉ!上手くやってるね!」「その調子で頼むよ!」なんて褒められているうちに、人間はだんだんとその期待に応えようと一生懸命になっていくのです。

部下を育成するというのは、やり方や方法を教えることは当たり前ですが、本当の部下育成はどうやって自分の思い通りに部下を操作していくかにあります。毎日のコミュニケ―ションの中に、この心理テクニックを取り入れるだけでも、部下の行動はおのずと変わってくるはずです。

うつけ
そうそうこんな風に褒められれば俺も頑張るのになー。
きちょう
あんたはその前に基礎覚えなさいよ基礎!

忠誠心はこうやってつけさせろ!

有名企業にはよく、「東大出身者の集まり」「早稲田出身者の会合」「慶応出身者の学閥」などと、なにかとこういったグループが存在しています。同じ大学の出身者ということで、仕事の情報を共有したりし合うのですが、このグループや学閥は、どこの大学出身者でも同じように作るかといったらそうではありません。東大や慶応、早稲田といったいわゆる難関校と言われる大学の出身者たちによるものが圧倒的に多く、かつ力を持っているのが現状です。

この状況には、「歴史が長い大学であること」や、「OBが多く政財界にも顔が利く」などという部分に加え、「あの難関校の門をくぐった者同士」という強い連帯感がそこには生まれています。

人間は、組織やグループの入会に難しい条件があればあるほど、その組織に対する愛着が湧きやすくなる生き物だからと言えます。

この人間心理を分かりやすく立証したこんな実験があります。

まず、

「セックスについて考える会」という、現役女子大生を対象にした討論会を設立させます。このとき、入会希望として集まった女性大生には、入会の難易度に応じて3つのグループに分けました。

  1. のグループ
    希望すれば誰でも入れるグループ。
  2. のグループ
    入会するためには、大勢の男性の前で卑猥な言葉が多用されている官能小説を朗読させられ、さらにその小説から抜粋した性行為に関する3つの文章をまた朗読させられる。
  3. のグループ
    入会条件は課せられるものの、②のグループより全然簡単で、性に対する文章に変わりはないものの、全く卑猥ではない3つの文章を朗読させられる。

結局、入会希望者は全員が入会を認められるが、その後、全員にセックスに関しての世界の討論を聞かせる。その討論の内容は、動物の生殖行動に関する議論という非常に退屈な内容で、聞き終わった後で彼女らに質問を2つ投げかけます。

  • 「今聞いた討論の内容はおもしろかったですか?」
  • 「この”セックスについて考える会”に入会できて嬉しいですか?」

こんな質問を投げかけた結果、「討論の内容がおもしろく、入会できて嬉しい!」と最も多く答えたのは、入会するために一番多くの厳しい条件を課せられた②のグループだったのです。

厳しい条件をくぐり抜けた分、他の2つのグループの人よりも、この会の会員になれたことを名誉があるものと思い込み、そこでの活動を楽しく感じたというわけです。

こういったグループや組織への思いが強いほど、組織に対する忠誠心は高まり、そのメンバー間の結束力が強まることは間違いありません。難関校の出身者たちが学閥を作りグループ化を図るのも、このような人間心理が大きく影響しているのです。

この人間心理は、部下の育成にも大きく役に立ちます。なにかのプロジェクトや仕事の担当を決める際、単に部下の中から適切者を抜擢するのではなく、相手に何らかの条件を課すのです。たとえ全員を参加させる予定でも、気難しい面談や、筆記の試験などをわざと行い、その後に人選を発表する。そうすれば選ばれた人間は、そのプロジェクトメンバーに任命されたことを名誉に思い、メンバー同士の結束力も高まります。単に指名する場合と比べて、そのチームの機能効率が上がることは間違いありません。

部下を育成するとは、部下の優越感をも操作していくということです。どうせ同じ結果になるのなら、少しアレンジを加えることで、部下の成長は驚くほどに変わっていくことでしょう。

うつけ
なんかこれ、俺まんまとハマってるかも・・・
きちょう
あんたみたいな性格の奴ほどこういうのすぐかかっちゃうかもね。。

できない部下には ”ふり” を与えろ!

「できない部下」このワードを聞いただけで特定の人物を連想してしまった人もいるはず。世の中の上司と呼ばれる人達は日々本当に色んなことに悩みを抱えているものです。いざ本屋さんに行くと、『部下の育成術』『できない奴の教科書』などと言った本がズラリと並んでいます。

「あいつには何を言ったって無駄」「あいつは無理無理、どうやったって変わらないよ」と諦めている人も多いと思いますが、そんなあなたの姿勢が、ますます部下のやる気を無くしていっているケースが少なくはないのです。そんなときは、逆に部下に期待をかける ”ふり” をしたほうが、部下が伸びる可能性は高くなります。

これは、「ピグマリオン効果」と呼ばれ、ギリシャ神話に出てくるピグマリオンという王様の名前をとった人間心理のことを言います。その王は、王室にあった女性の石像に恋をし、「こんな女性が本当にいたらなんて幸せなんだ」と、来る日も来る日もその石像を眺めていました。そんな王を哀れんだ神様が、その石像に命を与え、王は彼女と幸せな生活を送った。という話ですが、石像を眺めては「これが本物の人間だったら」と思っているうちに本当に人間になった。そこから、「相手に期待をかけ続けていれば、その相手が期待に応えようと成長すること」をピグマリオン効果と呼ぶようになりました。

こういった人間心理は、実社会でも頻繁に起こることを証明した実験があります。

小学生を対象に知能テストを行い、その結果を担任の先生に教えます。そのとき、特定の子供についてのみ「この子の将来は期待できますね。もっと伸びていくと思いますよ。」と伝える。ただし、ここでそれを伝えられる子供は、適当に選んだ子供で、実際のテストの結果とは全く関係はないものとしました。

それから1年後、同じ子供たちを対象に再び知能テストをしたところ、担任に「この子は伸びる」と伝えた子供たちの成績は、ほかの子供に比べて格段に上がっていたのです。そしてその子供たちは、知能だけでなく、学力や学習意識まで向上していたのです。

これは、担任の先生が「この子はもっと伸びますよ」と伝えられたことによって、期待をもってその子供に接するようになったためと考えられ、「できる子だ」という感覚で見られ続けると、本当に学力や知能が上がっていったというわけです。

このように考えると、「できない部下はダメな奴」という目で見ていては、その部下はますます落ちぶれていきかねません。それよりも、「あいつはデキる!」という目で見てあげれば、本当に優秀な部下になる可能性がグンと高まるのです。その部下には無理だろうと思える仕事でも、「お前ならできる!」「きみなら出来るはずだ」という具合に期待している ”ふり” をすることで、本当に期待に応える部下に成長してくれる可能性は格段に上がっていきます

部下を育成したいと思う背景には、こういう「できない奴」が高い確率で存在しますが、このように ”ふり” をすることで、会社全体の業績アップに繋がったケースもあるほどです。そのまま放置しておくよりは良いということは間違いありません。

うつけ
・・・俺も ”ふり” されてたりして。。。
きちょう
それは間違いないねっ!

ぐうたら部下の腰を上げさせる一言

精神病棟に入院させられる患者の病状はひとによって様々ですが、その中には、いわゆる神経症と呼ばれる症状をもつ患者が多数存在します。そんな神経症の患者に対する治療として、「臥褥療法(がじょくりょうほう)」という治療法があります。何のやる気も起きなく、生きる気力すらない患者をベッドに寝かせ、食事とトイレ以外に体を動かすことを禁じるのです。その状態を10日ほど続けていくうちに、患者の気持ちに変化が現れ、もっと体を動かしたり、人と喋ったりしたいという欲求がわいてくるのです。人間の心の中には「生きたい」という潜在的な欲求が存在します。その欲求を逆療法で引き出す、という治療なのです。

なので、「押すなよ!絶対に押すなよ!」と言われて、熱湯風呂の中に落としたくなるのはダチョウ倶楽部だけではないということです。これは実生活でも似たような手法は多々あり、あえて「やるな!」と言うことで相手のやる気を掻き立てるのです。

「やるな!」と言われるほどやりたくなるのは、未成年のタバコがわかりやすいですが、成人するまでは反抗心と好奇心でタバコを吸っていたのに、成人してから「タバコは体に悪いから」と辞めてしまう若者も少なくはありません。これは、禁止されることでタバコにより魅力を感じていたものの、いざ成人し、禁止されることがなくなった途端、急に興味が薄くなってしまう人間心理なのです。

このような人間心理は、映画や様々な商品にも多用されることがあり、「R15」や「R30」などと、15歳未満は観賞禁止や30歳未満向けではない、のような意味で使われています。そうするとその商品の魅力がどんどん高まり、結果商品が売れるというわけです。

人は、「見ないでね」と言われれば見たくなってくるものだし、「聞かないでね」と言われれば聞きたくなってくるのです。やる気のない部下に、「もっとやる気を出せよ!」と言ったところで、効果は期待できません、それよりは「やるな」と言って突き放した方がよっぽど効果的だということがわかります。「やるな」と言われると、なんだかやらなければならないような気持ちになり、重い腰を自分であげることでしょう。

毎年恒例の花見の準備を社員が嫌がっているときは、いっそのこと全て投げうってしまうのです。「んじゃ今年の花見は中止」と突き放すことで、「中止ってのはなんか淋しいよね」と自分たちで企画するはずです。

部下の育成は自立意識を高めるということです、ときにはこんな方法で相手のやる気を開花させるのも一つの手段です。

うつけ
去年の忘年会がまさにこんな流れだったような・・
きちょう
なんだ、あんたの上司しっかりしてんじゃない。

使えない部下には盗み聞きさせろ!

お洒落なカフェでなにやら頭のキレそうなビジネスマンとその会社の社長と見られる男がヒソヒソ話をしている。少し聞き耳を立ててみると、どうやら今開発中の国内初の製品が完成間近で、もうすぐ公に好評できる段階まできているというのです。しかもその会社は、話によると既に上場しているようなのです。彼らの話が本当だとすれば、公の場で公表後、その会社の株価は確実に跳ね上がるはず、その前に買っておけば・・・なんて想像をしてしまってもおかしくはありません。

しかし、一旦冷静になって考えてみれば、その情報だけで株を買ってしまうのはあまりにも危険が多い行動です。会社の名前を聞き間違えているかもしれないし、完成間近というのも単なる彼らの希望的観測でものを言っているだけかもしれない。そもそも彼らの言っていることがまったくの嘘だったとしたなら、逆に大損になってしまう。にもかかわらず、そういった情報に人が飛びついてしまうのは、それが「偶然聞いた話」だからなのです。

人間は、熱い解説で説得されるよりたまたま聞いた話を信用してしまう生き物なのです。

とくに、偶然耳に入った話や、盗み聞きしたときに聞いた話ほど無条件に信じやすい傾向があります。これを逆に使うと、ウソを信じ込ませたいときは、わざと盗み聞きさせるように仕向けるといいことになります。スパイ映画や刑事ものなどでは、たまにそんなシーンがあるのを見たことがある人もいると思います。

本当はまったく根拠のないデタラメな話だったとしても、それを聞いた人間は本当のことだと思い込み信用してしまうということは、競合他社やライバル会社の人間が良くいくカフェや喫茶店で、ウソの噂話を話してみたりと、「偶然聞いた話」の効果を利用して、情報操作を行うことだって可能になってくるわけです。

社内で言えば、使えない部下が休憩中、「うちの〇〇は優秀です!〇〇は今度こそしっかりやってのけますので期待しておいてください!」などと、上の人間と話をしているところをわざと聞かせたり、「あいつは今必死に変わろうとしているんだよ、俺はあいつを信じている。」と、同僚と話している会話を盗み聞きさせたりすれば、なんだか悪い気がしてきて、自分を信じてくれているその人に認められたいと、仕事に精を出すのです。

このときの会話は電話で話しているふりをするだけでも効果があり、とにかく「偶然聞いてしまった感」をだせれば十分と言えます。これは案外即効性がある心理テクニックなので、多用すると逆効果になりますがポイントポイントで使う分には、驚きの効果が期待できることでしょう。

うつけ
これは分かる気がするー!こないだもね!あそこのカフェでね!・・・
きちょう
わかった後で聞く・・

目的は忘れずにご使用ください

部下を育成する第一の目的は様々です、会社の成績アップのため、さらなる自分の出世のため、部下本人の将来のため。しかし、どんな目的であったとしても、あなた自身がこの心理テクニックを実戦しない限り、部下の成長はなかなか伸びるものではありません。部下を成長させようとするのではなく、部下を操作していく力を身に着けることこそが、部下の育成に繋がり、結果部下自身も成長できるわけです。

また対応に迷った時は、この5つの育成術を読み返しトライする、そうそればおのずと道は切り開けるはずです。

新作!究極のモバイルファースト
WPテーマ「ストーク」

「新しいスマホビュー時代をつくろう」というのをコンセプトに、スマホでの見やすさ、操作しやすさにとことんこだわりました。